『ジャンヌダルク フィスエペール』の“紫式部”
『ジャンヌダルク フィスエペール』の詳細は以下の記事を参照↓
https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2020/09/11/100059
100点
人気No.2、かつての歌人の名を謡ったあんぱんが登場。
粉糖を塗した揚げパン生地が、ほんのり湿った紫色の漉餡を包み込む。
粉糖のザラリとした唇触り、揚げパン生地のジュワジュワという歯触りとむにむにもむもむといった歯応え、漉餡のまったりねっとりとした舌触りと、食感が混在しては混乱も招いている。
粉糖の澄んだ甘さに、揚げパン生地は香ばしさや脂味と共にじわっと染み込む塩加減、そして漉餡の透き通った甘味と爽やかな余韻が重なり、過ぎていく。
甘じょっぱい味わいに脂の旨味と質感のコントラスト、あんぱんや揚げまんの少し先の未来を、先人の名から覗けた気がする。