ぐるなBB

宮城県在住であるBBの主観が渦巻く日常観察バラエティ

『麺牛ひろせ』の“特製塩牛そば”

『麺牛ひろせ』の詳細は以下の記事を参照↓

https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2019/01/05/222607

 

特製塩牛そば

麺  ★★★★
ス  ★★★★★
肉  ★★★★★
卵  ★★★★
他  ★★★★
95点

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“特製牛そば”同様、全部のせを体現している特製は、デフォルトに味玉とローストビーフをトッピング。
食券機をよくよく見ると、牛そばは800円、トッピングの味玉は+100円、ローストビーフは+300円なのであり、如何にお得かが分かる。

“特製牛そば”は以下の記事を参照↓

https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2019/01/05/222935


擂鉢椀に霞みがかった様なブラウンスープ、“特製牛そば”と比較するとその色味は薄まっており、表面には牛脂であろう光沢がより鮮明に、そしてローストビーフのピンクがより輝きを放っている。

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麺は同様の中細角型ストレート、低加水系のパツパツブリブリ系で、外気温の低下きら茹で上げが長くなったのか、少し柔らかくなった印象で、スープを掬い上げる様は圧巻。
スープは牛肉の風味に塩の爽やかな香り、そして甘味や旨味が凝縮された牛脂が混在し、基本的に「ラーメンは醤油」という舌の私も唸るほど、醤油に負けず劣らずの塩味やコク、旨味を構築している。
具には牛すじと呼ばれる繊維肉と脂を融合させたコンビーフ様に、ローストビーフ、メンマ、葱が長葱と細葱の2種。

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牛すじは脂が溶け出すほどに柔らかくトロけ、噛み応えは前回よりも脆く、噛めばすぐにほろけて歯に挟まり、佃煮用の甘辛い風味を残す。

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ローストビーフは鮮やかな桜色、薄くスライスされているためしっかりとした肉質ながら、箸でつまみ上げれば解れてしまいそうな柔らかい食感、前回よりもより柔らかさが増し、牛肉らしい肉肉した味わいをより強く感じる。
後半には徐々に火の通ってしまうため、最初の一枚は早々と頂き、残りの一枚は避難、もう一枚は後半まで浸しておいた。

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味玉は丸々1個、前回よりも甘めは抑えめで塩の香りを強く感じたのだが、スープの風味が溶け出してしまったのだろうか。
白身プリプリ黄身半熟の漬け込み具合は変わらず、濃厚な黄身の味わいはまろやかで絶妙。
メンマは太めの角柱型が3本入り、ガリゴリと素敵な歯応えは良いアクセント。
2種の葱は1/4程度に荒く刻まれた長葱から辛味や風味と食感を、小口切りの細葱は具材に程よく絡まり、青臭さと彩りの映えから爽やかさを演出、合間に葱だけ欲しくなる時があり、舌のリセットに最適。
粗挽黒胡椒やわさびと牛肉との相性はステーキ等で言わずもがなであり、加えると砕かれた黒胡椒から強い風味と香ばしさが漂い、わさびからは尖った苦味にも似た風味が和のテイストと甘味を増幅させ、また異なる顔をみせる。
スープが醤油ほど甘味があるわけではなく、後半にクドさがほんのり残るが、醤油と肩を並べる最後まで堪能出来る。
豪快なのに繊細、暴力的なのに綺麗、醤油同様に柔と剛を兼ね備えた一杯である。