『濃厚鶏そば シロトリコ』の“濃厚鶏そば 特製(醤油)”
『濃厚鶏そば シロトリコ』の詳細は以下の記事を参照↓
https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2020/02/13/100007
濃厚鶏そば 特製(醤油)
麺 ★★★★
ス ★★★★★
肉 ★★★★★
玉 ★★★★
他 ★★★★
95点
看板メニューを、トッピング全部のせの“特製”で頂く。
黄金色に混濁したスープが運ばれ、丼には様々な具材が所狭しと並ぶ。
麺は中細角型のストレート、低加水系でパキパキプッツリとやや固め、小気味良い歯応えが食している感覚を植え付ける。
スープは鶏をじっくり煮込むが、嫌なクセや臭みは一切なく、醤油ダレと混ざって鶏の旨味や風味を淀みなく運び、濃厚かつ旨味満点の醤油スープになっている。
具材は鶏チャーシュー、つくね、海苔、輪切り長葱と微塵切り玉葱、そして味付玉子。
鶏チャーシューはデフォルトが2枚だがトッピングで3枚に、じっくり低温調理されたロースト鶏ハムは実にしっとりとしていて柔らかく、それでいて肉質はむっちりと弾力もあり、付けられた塩加減に凝縮された鶏の旨味と、スープに負けないほどのクオリティを持ちながら、さらにスープにも言わずもがな合うのである。
つくねはデフォルトが1個だが3個に増量、小ぶりながら中には鶏軟骨が刻まれて入る等、柔らかくもゴロゴロコリコリという巧みな質感、そしてしっかり味付けられた塩気と旨味は、単独でも勝負出来るしスープを吸っても尚極上、チャーシューと双璧を成す品質に仕上がっている。
味付玉子は丸々1個添えられ、割ると背徳的な黄昏色、ぷりぷりの白身にどろりとした気味、醤油ダレの風味が染み込むが、色合いほど濃厚さは伺えず、スープに浸してようやく次のステージへ進める、といった印象。
海苔は三陸酸が3枚、デフォルトは2枚だが、産地が良い分、風味も良く、濃厚なスープに香りが鼻を擽る。
葱も爽やかな辛味や甘味とシャキリとした僅かな歯触りが良いアクセントとなり、濃厚スープにスッキリとした風を運ぶ。
味を変えたい場合には、卓上の調味料や別途声がけを要する特殊調味料が活きる。
京都老舗の“黒七味”が合うとの事だが、辛味と香ばしさ、そしてコクはスープの表情を変えてくれる。
同じく老舗の“粉山椒”は“あっさり〜”に合うそうだが、確かに鋭い辛みや風味は放つも、濃厚の旨味とはやや相性が合わない印象。
さらには特殊の“柚子胡椒”は、柚子の爽やかな酸味に胡椒のパワフルな辛味もプラス。
そしてそして“仙台肉味噌”は鶏挽肉と旨辛味噌が混ざり合い、その旨味とコクからスープの表情どころか性格さえも変えてしまいそうなほどのインパクトを持ち、濃厚さをプラスしてくれる。
鶏白湯をここまでハイクオリティに仕上げるラーメン屋で、メニューも多く、リピート率はかなり高そうである。