『麺屋 とがし 祭伝』の“とがしの濃厚つけ麺 柚子”
『麺屋 とがし 祭伝』の詳細は以下の記事を参照↓
https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2023/07/14/100000
とがしの濃厚つけ麺 柚子
麺 ★★★★
ス ★★★★★
肉 ★★★★★
玉 ★★★★★
他 ★★★★★
95点
オススメである濃厚つけ麺を、とがしグループでは珍しい柚子でいただく。
お盆には麺器につけつゆ、そして“とがしの〜”であるイベリコ肉、味付玉子、海苔が別皿で提供される。
麺は極太角型のストレートややひねり、加水率は低めで全粒粉入り、表面から弾力が強いもっちりグワグワ食感、臭みも無く食べやすいのだが、つけつゆにやや絡みにくいのが残念か。
つけつゆは濃厚魚介豚骨のドロドロ系、豚骨の濃厚な旨味に魚粉によりほんのりエグみのある風味と醤油の塩味が見事に合わさり、さらには柚子ピールがクールな酸味をジワジワと染み込ませ、クドさを抑えた味わいに仕上がっている。
具材はつけつゆの中にチャーシュー、メンマ、葱類、別皿にチャーシュー、味付玉子、海苔。
つけつゆチャーシューは豚バラ肉を煮込み、さらにはカットして炙ったものを1枚分、やや締まってむっちりとした肉質に脂身の柔らかみがトロリ、下味もついてシンプルに、つけつゆがソース代わりになっている。
メンマは角柱型が3-4本、くったりとしながらも芯は歯応えを残してしんなりカリコリ、胡麻油の風味や甘味もあって非常に高品質。
葱類は角切玉葱、白髪長葱、小口小葱らが入り、つけつゆを纏ってジャグジャグと、爽やかさを運ぶ。
イベリコ肉は豚バラ肉と玉葱を生姜と甘辛タレでじっくり煮込んで小葱を散らし、飴色玉葱の甘みと豚肉の脂の甘み、そこに醤油の塩味と生姜の香味がマッチング、これだけで白米が風の様に減っていきそうである。
味付玉子は丸々1個入り、白身はやや固めで黄身もまったりでブリッジが出来そうな濃厚半熟オレンジ、醤油系が強いコクのある塩味で一品料理として出来上がっている。
海苔は海苔、湿ってパリパリ感は無くとも、つけつゆや麺と共に淡い箸休め。
味変としてカイエンペッパーでシンプルな辛味、特製旨酢で爽やかな風味を、さらにはフライドガーリックのパンチ力や魚粉で追い魚介など、味わいは如何様にも変化出来る。
あっさり魚介風味の割りスープで最後まで美味しくいただける良好な一杯。