『丸源ラーメン』の“味玉肉そば”
『丸源ラーメン』の詳細は以下の記事を参照↓
https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2021/12/09/100000
味玉肉そば
麵 ★★★
ス ★★★★★
肉 ★★★★
玉 ★★★
他 ★★★★★
85点
看板メニューである肉そばに味玉をトッピングしたラーメン。
素早い提供ながら見た目も綺麗、皿の上に麵器が乗せられている。
麵は細め角型のストレートややうねり、加水率は高めで表面は柔らかいながら、噛めば弾力もあり、むちむちでシコシコの噛み応えに玉子の様なまろやかな風味も感じる。
スープは熟成醤油カエシだれで豚肉を煮込んだスタイルであり、醤油の塩味と豚の甘味や旨味が溶け込み、さらには様々な動物の脂を追加したまろやかな口当たりで、甘辛い味わいと共に何ともクセになる。
このスープを麵がしっかりと絡め取り、口に含めばスープを纏った麵で諸共頂ける有り難さ。
具材は豚肉、海苔、柚子胡椒おろし、葱、そしてトッピングの味玉。
豚肉は希少部位の様だが、感覚としては豚小間肉の様で薄く何枚も入っており、肉質は柔らかくむっちり、脂身も甘く、スープの濃厚な塩味をしっかり纏ってはいるが、肉そのものへの味付けは薄く、煮込みは短時間か。
海苔は1枚、良好な風味をもって良い箸休め、また葱は玉葱スライスと輪切り青葱が入り、玉葱はスープを吸い込んでくったりとして良い旨味、青葱はシャキシャキとして鮮烈な青みを運ぶ。
柚子胡椒おろしは柚子の香りはほんのりと、大根おろしシャリシャリとした細かな質感が柔らかく、またスープに溶け込んで口当たりをさらにまろやかに、大根の甘味と柚子胡椒の辛味が絶妙にマッチする。
味玉は半分に割られて入っており、白身はぷるんと弾ける質感、黄身はやや半熟ながらやや固めで、本来はカエシが染み込んでいるのだろうが、スープにほとんど浸かっているためにスープの味わいに染まっており、概ね箸休めや風味の変化といった印象。
味変は柚子胡椒おろしを徐々に溶かすだけでも違いが出るが、卓上の揚げにんにくを加えるとカリカリとした細かな歯触りと共に香ばしさとにんにくのパンチが加わり、また七味でなく八味で風味と辛味、どろだれラー油で深みのある辛味とコク、野沢菜醤の食感と辛味など、多種多様に彩れる。
白米が欲しくなるおかずの様なラーメン。