『中華そば嘉一(ラーメン・宮城県仙台市青葉区国分町)』の“中華そば”
宮城県は仙台市青葉区、繁華街・国分町通りを北上し、定禅寺通りも突っ切ってさらに北上したところの左手にあるラーメン屋。
鶏ダシのスープを売りに丁寧かつシンプルなラーメン“中華そば”を提供し、その人気は今や県内トップクラス、平日の昼間、開店直後でも行列は絶えない。
店内はカウンター13席程度、混雑時は入店直後の券売機で食券を買い、店内奥まで詰めて並ぶ必要がある。
店外に並ぶ際は、近隣飲食店の出入口を防がない様、足下の注意書きによく目を通そう。
営業は基本的に昼のみ、“中華そば”や“三陸わかめラーメン”などを揃え、セットメニューも3種類あり、一品メニューも準備されている。
卓上には胡椒、そして唐辛子のみが並ぶ。
後ろにいる客の事を考えると慌てて食してしまいそう。
中華そば
麺 ★★★★★
ス ★★★
肉 ★★★★★
玉
他 ★★★
85点
鶏100%のダシを用いた黄金色の透き通るスープ、所謂「鶏清湯」に麺とシンプルな具材というラーメン。
麺はやや太丸型のちぢれうねり、ほんのり低加水のプッチンシコシコ系、麺の噛み切られる潔さと、口の中で弾み踊る歯応えが何とも言えない幸福感。
スープは先述の鶏清一色、穏やかな動物系の風味を優しく香らせ、鶏チャーシューから浮き出た脂がコクを付加するが、基本的には醤油も薄めのあっさり具合、塩気や風味のパンチはジャブ程度。
具材は鶏チャーシューに細切りメンマ、大胆に切られた長葱と至ってシンプル。
鶏チャーシューは鶏もも肉をじっくり煮込んで身をギュギュッと締まらせた物を5mm幅ほどで3枚ほど、筋肉質でガッツリとした歯触りと弾力、そして噛めば噛むほど鶏の旨味と煮込まれたタレの風味が湧き出てきて、同じ時を永遠に繰り返しているかの様な感覚に。
細切りメンマはシャッキリとして素敵な歯応え、長葱の粗さや青さも合間には好都合。
スープに胡椒を振ってみても味わいが増す事はなく、後日述べるがあるトッピングをすると悩みは解決され、超絶な旨味を誇るスープに様変わりし、人気も頷けるのであった。