ぐるなBB

宮城県在住であるBBの主観が渦巻く日常観察バラエティ

『麺屋 熊胆』の“つけ麺”

『麺屋 熊胆』の詳細は以下の記事を参照↓

https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2021/05/11/100000

 

つけ麺

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麺 ★★★★★
ス ★★★★★
肉 ★★★★★

他 ★★★★★
95点

 

1番人気のメニュー。


麺量は200g、300gから選べる。


麺の器とつけ汁の入った椀が提供され、つけ汁の中に具材が全て入っている。

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麺は中太で平型のストレート、加水率は高めながら瑞々しく輝かしい光沢、つるつるするすると通る喉越しはまるで秋田が誇る日本三大うどんの一つ「稲庭うどん」に匹敵する口当たり、噛めばぷっちんと良い歯切れ、そしてもちもちとした弾力も強い。


つけ汁は僅かに透明ながら底は覗けない謎の状態も、一口啜ればその甘味、塩味、酸味、辛味の極めて複雑かつ混沌の中で広がる旨味、何と表現したら良いか分からない混乱の渦に巻き込まれる。

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タレは醤油系なのだろうが、卓上調味料に目をやるとそこに置いてある黒酢がヒントか、深みのある酸味と塩味、そして酢がもたらすコクのある甘味、そこに大量の黒胡椒や唐辛子による辛味が合わさり、さらには魚介(店内の箱)や鶏系(スープ割の風味)らで取られたスープによる旨味が重なっているのではないかと推測。


麺とは絡むというより、やはりざるそばの様に塩味の強い濃厚なつゆにつけるといった立ち位置で、とにかく驚きが大きく、どんどん食べ進めてはつけ汁を啜ったりしてしまう。


具材はつけ汁の中にチャーシューとメンマ、そして浅葱の様な小葱と長葱。

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チャーシューは角煮の様な豚バラ肉のブロックが3-4片、表面は適度な焦げ目まで炙られ、やや締まった歯触りとは裏腹に、噛むとトロトロの肉質、そして豚肉の脂味や甘味につけ汁の風味が移ろい、悶絶させられる。


メンマは黒々として身が絞まるほどにつけ汁が染み込み、カリコリという歯応えと共に淡い風味が抜けていく。

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何と言っても味が濃く、最後はスープ割を入れてようやく飲み干すほどであり、塩味が苦手な方はあっさりめのメニューにしたり、店員に一声掛けたり、個人で調整したりした方が良いだろう。


とにかく衝撃的な一杯であり、ついつい味玉をトッピングし忘れた事を今になって後悔してしているほどショッキングであった。