『自家製太麺 渡辺』の“らー麺”
『自家製太麺 渡辺』の詳細は以下の記事を参照↓
https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2019/11/11/100058
らー麺
味玉トッピング
麺 ★★★★★
ス ★★★★★
肉 ★★★★
玉 ★★★★★
他 ★★★★★
95点
開店1時間前に到着するも、既に並んでいる人がおり、5番目として並ぶ。
11時開店予定だが、10時40分頃に開き、中に通される。
盆の上に丼を乗せられ、食券を渡して7分ほどで提供。
煮干しダシ醤油スープのほんのり濁った色合いに、ごわごわとした麺が浸かっている。
麺は中太うねりちぢれでやや固め、低加水系ながら表面はぷりぷり、歯を立てればモチモチ、噛み切る頃にはグニグニとした異なる食感を作り出す。
うねりやちぢれが口の中を弄る様に舞い踊り、絵も言われぬ小気味良い歯触り歯応えが素晴らしく、粉っぽさもなくスープも掬い取り、過去最上級の麺というインパクトを与える。
スープは煮干しのえぐみが確かに香るが、魚の風味や旨味がまろやかに纏まった印象でそこまで強くはなく、醤油のコクと合わさって濃厚、それでいて脂分は少なく、サッパリと飲めてしまう矛盾さが特徴的。
チャーシューの脂が徐々に溶け出すため、次第に甘味が増えて丸みのある味わいへと変化していく。
具材はチャーシュー、穂先メンマ、輪切り長葱がデフォルト、そしてトッピングの味玉。
チャーシューは煮豚と呼ばれ、バラ肉をロールしてしっかり煮込み、1〜1.5cm幅ほどに輪切りされたものが2枚、箸で持っただけでほろほろと崩れ落ちてしまうほどの柔らかさ、醤油の香りと豚脂からの甘さがまろやかに合わさるが、スープの煮干しに負けてしまうも、充分過ぎる食感と肉質、そしてボリューム。
味玉はLサイズが丸々1個、白身はぷりぷりと固く、黄身は外から中へ向かって熟から生へのグラデーション、カエシとは異なり甘さを抑え、塩気を強く出した味を染み込ませ、黄身もその風味が重なって超濃厚なコクを作り上げている。
穂先メンマは希少な部分だが、大ぶりに切って3〜4切れ、しんなりとしながら厚みがある分も含めてシャキシャキと小気味良い食感を奏で、塩気や胡麻油の香りよりも優しい甘味が香る味わいに意表を突かれ、スープの味も跳ね返す名バイプレイヤーとなっている。
途中で拉麺胡椒を振りかけるが、スープの風味を損ねている様な気がして、そのまま頂いた方が良いと判断。
重ねて書くが、ここの麺で色んなラーメンを食べてみたい、★が5個では足らない、そんな感覚や期待を寄せる麺がここに。
次は是非とも“油そば”を試したい。