『麺屋 一丞』の“味噌らーめん 煮卵トッピング”
『麺屋 一丞』の詳細は以下の記事を参照↓
https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2022/09/02/100000
味噌らーめん 煮卵トッピング
麺 ★★★★★
ス ★★★★★
肉 ★★★★★
玉 ★★★
他 ★★★★
100点
おすすめとされている味噌らーめんに煮卵をトッピングして頂く。
『麺匠 玄龍』の系譜であれば、名取の『岩沼屋』にも通ずるやはり味噌を試してみたくなる。
大きな器に濃厚そうな色合いのラーメン、辛味は別皿に添えられて提供。
麺は太めで丸みを帯びた角型のうねり系、加水率はやや高め、ぷるぷるとした表面が唇に優しく触れ、もっちもちの歯触りと歯切れ、むにむにとした食感はいつまでも噛んでいられる魅力がある。
スープは濃厚な味噌に豚骨、そして鰆の煮干しを使用しているとの事だがそちらはあまり分からないものの、味噌の甘味がコクを伴ってまろやかに、そして濃いめの塩味が太めの麺全体にも絡まるほどで、スープを飲んでも麺を食べても十分過ぎるほど堪能出来ている。
具材はチャーシュー、野菜、トッピングの煮卵。
チャーシューは角切りでゴロゴロと3切れほど、切れ端の様ではあるが驚くほどの柔らかさ、繊維のむっちり感もありながらぷるぷるのとろとろで、その食感がジューシーな口当たりを演出、さらにはしっかり染み込んだカエシの塩味が旨味も爆発させている。
野菜はもやしを中心として人参、玉葱、長葱が添えられ、すりごまもかけられており、火はしっかり通ってほんのり芯が残るシャッキリ具合、そして味噌の味わいも全体に染み渡り、この野菜炒めだけで白米を食べられる自信すらある。
煮卵は丸々1個入り、割ってみると黄身のゴールド感がアピール、白身は固めでプリッと、黄身はやや渇いた半熟加減でまったりとした舌触り、味付けは控えめでほんのり甘味と塩味が香る程度で、適度な箸休めになる。
味変として別皿の辛味を加えても良く、辛味と言えどラー油の様に熱した唐辛子を乾燥させており、香ばしさやスパイスの風味が刺激と味の輪郭を明瞭にするほどで、辛味が特段に増すワケではないので、そういうものと捉えて使用すべし。
卓上の胡椒を添えてほんのり刺激を増しても良いが、変化を求める必要もないほどに最後の一滴まで十分旨味を保てる、素晴らしい一杯。