『麺屋信三郎』の“背脂しょうゆ たまごトッピング”

『麺屋信三郎』の詳細は以下の記事を参照↓

https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2022/07/08/100000

背脂しょうゆ たまごトッピング

麺  ★★★★★

ス  ★★★★★

肉  ★★★

玉  ★★★

他  ★★★

90点

一番人気のラーメンにたまごをトッピング。

運ばれたのは一面を覆い尽くすかの様な背脂たっぷりのラーメン、まるで水面に浮いた花弁の様と思えなくもない。

麺は細目角型のストレート、加水率はやや高めで全粒粉入り、ふわふわとした表面とプッツリとした歯切れ、モチモチとした弾力で食べやすく、スープを纏って味わいも良い。

スープはどこを掬っても背脂たっぷり、おそらく豚や鶏の動物系のスープに濃いめの醤油ダレでやや色黒の様相、そこに背脂がポロポロと投入され、コク深い塩味と風味に脂の甘味と唇を震わせる食感が愛おしくも思える。

具材はチャーシュー、メンマ、葱類、海苔、そしてトッピングのたまご。

チャーシューは豚ロース肉を煮豚様にして煮込み、身は締まってむっちり、そしてほぐれやすく脂身はとろっと、味わいは薄めだがスープには絶妙に合う。

メンマは角柱型で短めのものご10本程度、カリコリという固めで小気味良い食感にやや荒めというか青みのある味わい、葱は粗微塵の長葱と輪切りの小葱、そのままでは辛みもあるが、スープに浸されると甘味も出て来て爽やかな後味を演出してくれる。

海苔は小さめで風味豊か、たまごは丸々1個入り、箸を入れた途端に中からトロンと流れ出すほどゆるめのほぼ生具合、白身はぷるんとしてホロホロ、黄身はとろーりまったりとして本来の濃厚なコクがそのままに、ラーメンに馴染んではどこかすき焼きの様な口当たりに変わっていく。

味変としては途中で脂っこさが強くなるため、卓上の拉麺胡椒や七味唐辛子でピリッと刺激を加えても良いかも知れず、私は胡椒をチョイスした。

後半はややクドさが強まるが、最後までスープの味わいをイキイキとし、麺のクオリティも高い、そんなラーメン。