ぐるなBB

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全国大学ラグビー選手権2020-2021 準決勝 20210102 明治vs天理

1月2日、決勝の椅子を決める2試合目は明治と天理の闘いに。
明治は2年ぶりの優勝を目標に対抗戦リーグを優勝、対する天理は初優勝を目指し、関西リーグで5連覇を果たした。
前々回大会では決勝で対戦して明治に軍配、共にリベンジを果たすべく両リーグのトップが激突する。


明治は重量FWによる安定したセットプレーと堅実なフィールドプレー、特に1年生時から出場している8番のボールキャリーと15番のキックが鍵を握るか、
天理は外国人を複数抱え、勢いのある突破とゲームメイク、特にサンウルブズにも招集された13番にボールを持たせると、危険度は一気に増していく。
互いにキーマンの動きと対処が勝敗を分けそうだ。


前半は天理ペース、外国人勢が怒涛の縦突破を図り、明治DFラインを前に出させない。
セットプレーではラインアウトで苦戦するも、スクラムでは優位に立って猛プッシュ、さらに13番にボールを集め、DFが寄ったところで空いたスペースに他選手を走らせ、トライを奪う。
明治もFW、BKのダブルラインを引きながら、8番を起点としてワイドな攻撃を展開、5番のオフロードパスも華麗に決まるが、なかなかペースを掴めず14点ビハインドで前半を終える。


後半も序盤は天理、速いテンポの球出しで明治DFラインを釘付けにしては、勢いのあるランナーがどんどん刺さって前進し、トライを2つ奪う。
明治はハンドリングエラーも重なってなかなか攻撃が出来ず、中盤にようやく連続で2本返すも、勢いは完全に天理だった。
最後は13番が個人技で中央突破、そして大外へのロングパスでダメ押しトライを演出し、15vs41と圧倒した。


明治がやりたかった攻撃を天理が行っていた印象で、特にスクラムが安定しなかった点は不本意だっただろう。
天理はリードすると関西気質というか、テンションがどんどん上がってプレーも大胆になりながら集中力も切らさず鋭さを増し、イキイキとフィールドを駆け巡っていた。
また8番に十分な仕事をさせず、突破されてもブレイクダウンでターンオーバーするなど、天理のDFレベルが高かったことも勝因だろう。


かくして決勝は連覇を狙う早稲田と悲願の初優勝を目指す天理との構図となった。
前回大会は準決勝で対戦して早稲田の圧勝。
早稲田のラインアウトモールと多重攻撃に対する天理のDF、天理のスクラムとスピード攻撃、そして13番への早稲田の対策がどう出るか、見ものである。