ぐるなBB

宮城県在住であるBBの主観が渦巻く日常観察バラエティ

『かんのや』の“家伝ゆべし 会津山塩あん”

福島県郡山市1860年より続く菓子店舗。


菅野文助が、城下町三原にて柚餅子製造を始め、その名を『菅野屋(かんのや)』としたことから今に至る。


“家伝ゆべし”を主力商品に、和菓子や煎餅、洋菓子など幅広い菓子の製造を行なっている。


福島県郡山市に本店『ぶんすけ』を構え、郡山市を中心に福島県内、関東・関西圏の百貨店にも支店を拡げている。

 

 

家伝ゆべし 会津山塩あん

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甘味 ★★★★
塩味 ★★★
酸味
苦味 ★
食感 ★★★★★
90点

 

看板商品である“家伝ゆべし”、中のあんに会津山塩を練り込んだ限定商品。


家伝ゆべしは東北地方でよく見るくるみを含んだ直方体とは異なり、鶴が翼を広げた姿を模した。三方をつまんで伸ばした形となっている。

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生地は粘り感が強く、持った指に引っ付くこと吸盤の如し、噛めばもっちもっちと力強い弾力を誇りながら、最後はぷちんっと千切れて口腔内でぶわぶわの食感に蹂躙される。


中には会津山塩を含んだ漉餡が込められ、乾きめでほくほくでも舌の上をねっとりと流れ、粘り強い生地と深く融合していく。

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醤油を含んだ生地がじんわり染み込む塩味とほのかな甘味でコク深い味わいを醸し、あんこは塩の旨味がふくよかな甘さを後押し、醤油の味わいも追い風となって和の風味が強い和やかな甘さが吹き込んでくる。


ノーマルも好みだが、塩も味わいの奥行きが増して良い。