『鶴屋吉信』の“京観世 柚子”
『鶴屋吉信』の詳細は以下の記事を参照↓
https://gurunabb.hatenablog.com/entry/2020/02/17/100059
京観世 柚子
甘味 ★★★★
塩味 ★★
酸味 ★★
苦味 ★★
食感 ★★★★★
95点
『鶴屋吉信』の看板メニューである“京観世”、創案100周年を記念して新たに製造・販売されたのがこの“柚子”である。
外側を村雨餡が今にも崩れそうなほど薄く巻かれ、しっとりホロホロとした中には柚子を練り込んだ粒餡を施し、白と緑の艶やかな彩を作り出す。
小さな粒が重なり纏まり、ふっくらとしたりしっとりとしたり、そしてあんこの粘りのある湿度と乾きのバランスが絶妙で、歯にも下にも心地良い質感をもたらしている。
村雨餡は優しい甘味と風味を漂わせ、あんこは透き通る様な甘味の奥で、深みとコクのある柚子の香りや味わいが光り始め、ついには酸味や苦味を豪快に示してくるのである。
インパクトの強い一品、100年経ったからこそ打ち出せる味なのだろうか。