『横横家』の“ラーメン”
宮城県は仙台市若林区、五橋交番から仙台駅東口・新寺通へ抜ける道沿いにあるラーメン屋。
赤い看板が目印であり、上記の行き方でないと車では来店出来ないためご注意。
駐車場は5台ほどある。
横浜家系の元祖『吉村家』の直系であり、元は神奈川県に店舗を構えていたが、「元祖東京家系」を名乗って東京へ移転するも早々に閉店、現在は仙台にのみ店舗を構えている。
店内は食券制、家系らしい豚骨醤油の“ラーメン”、豊富な卓上調味料、数種類のご飯物メニューが取り揃う。
カウンター12席、テーブル18席があり、活気のある声が響いている。
水はセルフである。
ラーメン(油、麺、味すべてふつう)
味玉トッピング
麺 ★★★★
ス ★★★★
肉 ★★★★
玉 ★★★★
他 ★★★★★
80点
すり鉢状の器に家系らしい黄金色の混濁スープが注がれる。
麺は中太・角平型のストレートややうねり、低加水ながら麺は柔め、モチモチプッチンとした歯触りはパスタを食べている様な感覚にもなる。
スープは本家さながらの豚骨醤油、表面には脂が多く浮き、甘みというよりはこってり感重視の印象、醤油も強くかなり濃い目の味わいだが、深みと言えばそれまで。
具はデフォルトのチャーシュー、ほうれん草、海苔3枚に輪切り葱、そしてトッピングの味付玉子。
チャーシューは塩漬された豚ロース肉がかなり薄くスライスされて1枚のり、しっとり柔らかく塩気もしっかり付いているが、1枚ではどこか物足りない。
玉子は気味がトロトロの半熟より生に近い火通し具合、白身のぷるぷる感と共に全体にまろやかさを与えるが、玉子自体への味付けは薄く、割ってスープに浸されてようやく陽の目を浴びる印象。
ほうれん草は新鮮な青味とスジが残るシャッキリくったりの間で実に良く、海苔も良い箸休め。
麺は比較的少なめですぐになくなってしまい、終盤はこの濃口がやや辛いが、ニンニクや無臭ニンニクで風味を変えるも良し、『天下一品』風になるが辛味噌を加えたり、渋みや旨味を出す魚粉も良いだろう。
4年ぶりに食べたが、やはり脂少なめ、麺固め、味薄めくらいで丁度良く、ライスか大盛、言うなればチャーシューも追加したい、そんな食後感であった。