『(有)進藤冷菓』の“ババヘラアイス”
(有)進藤冷菓
ババヘラ・アイス
85点
秋田県のイベント会場、道路脇、名所に出現する名物ババヘラ・アイス。
赤と黄色のパラソルの下、ピンクと黄色のコスチュームを着飾った、敬意を表して呼ぶ“ババ”が、木の“ヘラ”でもって黄色とピンクの2色のアイスを削り、コーンに盛っていく。
多くはチューリップの形をしているが、数少ない熟練者だけが薔薇の形に漏れるのだという。
しかし、県道の周囲にコンビニもトイレも何もないところにポツンと存在する様は、過酷な労働条件と何かの闇を感じざるを得ない。
秋田駅で行われていた催事の一角で販売している『ババヘラ』を発見し、思わず購入。
“ババ”は以前にも購入した事がある“ババ”であり、当時の記憶から、やはり薔薇盛りが出来る熟練者だった。
ピンクの花弁が見事に開き、黄色い花弁が中央に詰まっている。
アイスは粒が細かく非常になめらかな口溶け、シャーベットの様でもったりとしたバニラアイスの様な質感も持っている。
ピンクはいちご、黄色はバナナの様なスッキリとした甘い風味が漂い、瞬く間に喉奥へと消えていく。
ちなみにスプーンなどはなく、無作法にかぶり付く事が“ババ”への礼儀でもあろう。