ぐるなBB

宮城県在住であるBBの主観が渦巻く日常観察バラエティ

『利尻らーめん味楽』の“焼き醤油らーめん”

北海道は利尻島、沓形という地区にあるラーメン店。
東京から片道8時間以上、北海道本土からも船や飛行機を利用し、さらに陸路を移動しなければ辿り着けない場所に本店は位置している。
高級素材である利尻昆布をふんだんに使用したラーメンが人気であり、11時30分~14時という限られた営業時間、その味を求めてこの2時間半に大行列が出来るという事である。

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新横浜にある『ラーメン博物館』にも出店しており、本店同様の味を堪能出来る。

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店内はカウンターやテーブル席を設けており、卓上には胡椒と唐辛子が並ぶ。

 

焼き醤油らーめん
味付け玉子・とろろ昆布トッピング

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麺 ★★★
ス ★★★★★
肉 ★★★★★
玉 ★★★★
他 ★★★★★
90点

 

新横浜の『ラーメン博物館』にて頂く。
北海道本土からさらに船や飛行機で移動するという遠方に位置する本店だけに、その希少価値からか待ち時間は他店よりも長めの印象である。

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利尻昆布をふんだんに使用し、焦がし醤油により黒みを帯びたスープが特徴のラーメンが、丼に注がれて提供される。

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麺は中太丸型のちぢれ、多加水で表面はぷるぷる、噛めばモチモチシコシコといった系統で、その畝りがスープを掬って実に食べ応えがある。
スープは先述の通りだが、この焦がし醤油によって形成されたまろやかでパンチのある塩辛さが実にパワフルであり、そこに利尻昆布の上品で深みのある濃厚なダシが加わり、さらに動物系の旨味も追加、一口飲んで驚く事だろう。


具はチャーシュー1枚、メンマ、海苔、葱、そしてキクラゲ。

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チャーシューは豚肩肉を煮込んでから味をじっくり染み込ませ、しっかりとした肉質から甘味と塩味と辛味とが溢れ出てくる様。

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玉子は半分に割られてはじめから別皿での提供、黄身は外から中に向かって色と熟度が深まるグラデーションを作り、白身もほんのり固めで冷たく、そして何と言っても昆布ダシをメインにしたカエシで味を付けたというこだわりで、塩気は足らないが濃厚な旨味には出会える。

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メンマは角柱型で大きく、胡麻の香りとやや甘めな味わい、そして昆布スープを存分に吸ったキクラゲはクニクニシャキシャキとして口の中に新たな刺激をもたらす。
海苔は磯の香りがやや強く感じるのは昆布のバイアスか、葱は白髪に添えられて香りよりもスープを吸い込んで麺と共に味わえる配慮か。

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そしてとろろ昆布を後半に投入し、出汁の風味は倍付け、味噌汁に入れた事はあったが、昆布ダシの効いた焼きラーメンスープに入れる事など邪道を通り越して帝王道になるべく破壊力であり、麺だけでは飽き足らず白米を欲してしまうのである。

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昆布の絶頂に辿り着きたい者はこちら。