ぐるなBB

宮城県在住であるBBの主観が渦巻く日常観察バラエティ

『柚餅子総本家 中浦屋(和菓子・石川県輪島市河井町)』の“えがらまんじゅう”

石川県は輪島市、朝市近辺に店舗を多く構える和菓子屋。
明治43年創業、現在は金沢市の『めいてつエムザ』にもお店を設けている。
柚餅子を主商品に、“丸柚餅子”、“棹柚餅子”、“玉柚餅子”などの種類を揃え、さらに輪島名産である柚子を用いた羊羹や最中、ゼリーなどの柚子商品を並べる。
その他、春限定では能登大納言を用いた“甘なっと”や、能登塩を用いた“塩まんじゅう”、能登名物の“水羊羹”や“えがらまんじゅう”ら、地域が誇る食材を活かした商品を備えている。
店舗だけでなく、インターネット販売も行っている。

 


えがらまんじゅう

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甘味  ★★★★
塩味  ★★
酸味  
苦味  ★★
食感  ★★★★★
90点


石川県を中心に展開している郷土菓子で、米粒をクチナシの実で黄色く染め、こしあんを込めたまんじゅうに塗して蒸し上げたもの。
その見た目がイガグリに似ている事から「イガラ」の響きで呼ばれ、その言葉が鈍って「えがら」と言う名前で知れ渡り、「縁賀良」の字も充てられる様になったという。

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輪島朝市の入り口付近で出店しており、出来立てを購入。
米粒はびっしりと塗されており、ふっくらとしながら表面は少し尖った固さがあり、下地のむっちりモチモチとした蒸し生地との差が、胡麻団子や揚げ物の様な食感を錯覚させる。
ほんのり塩気や苦味の効いた香りを嗅ぎながらまんじゅうに噛り付き、中のしっとりねっとりとした熱々の漉餡が顔を出す。

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漉餡のコク深く濃厚な甘味がすっきり染み渡り、まろやかな口当たりが弾力ある生地と尖った米粒と素敵な共演をする。
行ったら買いたい、そんな郷土菓子。